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研究計画書

                                    

研究計画書は研究を進めるため、論文を書くための「計画書」です。旅行に行くとか、同窓会をするとか、あるいは仕事で新規プロジェクトをするとか、何かするときに計画を立てます。それと意味は同じですが、研究計画書は学術的な内容を詳細に記述する必要があり、構成もほぼ決まっています。
研究計画書に取りかかる前に、必ず、志望する先生が学生を受けいれ可能か確認してください。説明会でもわかると思いますが、募集要項の最後の「担当教員及び主な授業科目」にも情報があります。主任指導員として志望できるか、退職予定がないか確認してください。(2020年度は問題ないと思いますが、以降のために念のため書きました。)
研究計画書のテーマは先生の研究内容に合っていることが大切です。先生のHPをよく読んで、著書や論文等を参考にしてください。「何にでも興味があるので、入って勉強してから考えます。」は、残念ながら通用しないので、何か決めてくださいね。
研究計画書の構成は、①研究テーマ(題)、②研究背景、③研究目的、④先行研究、⑤研究方法、⑥予想される結果、⑦参考文献です。
今、どんな問題があり(②研究背景)、その中でこの研究では何を解決したいか(③研究目的)、今までどのような学術的研究がなされているか(④先行研究)、どんな方法で研究する予定か(⑤研究方法)、どんな結果を予想しているか(⑥予想される結果)を書きます。①研究テーマはわかりやすい題をつけ、⑦参考文献は書式を守って書きます。書式は細かい違いはありますが、一つの研究計画書の中でのルールが統一されていればいいと思います。
お茶大の日本語教育コースの出願書類の研究計画書は1000字以内ですので、上記の中から本当に書きたいことを選んで書きます。最初から1000字に合わせて書くのではなく、一度字数を気にせず書いて、そこからまとめるといいと思います。出願書類の研究計画書に書ききれなかったことは口述試験で伝えることができます。また、先生から質問されることもあるので、長いバージョンの研究計画書は書いておいたほうがいいと思います。
出願の締め切りから、実際の試験まで1カ月以上あり、試験の前に読み返して、「何でこんなことを書いたんだろう。」と思うことがありますので、書いた時の自分の考えを書き留めておくこと、そして、なるべく余裕をもって書くことをお勧めします。誤字・脱字も要注意です。
研究計画書は筆記試験と同様重要な判断材料になり、入学後の研究の方向性をほぼ決めるものなので、よく考えて、大切なテーマを見つけてください。

と、ここまで書きましたが、大学院の合否には様々な要因がありますから、とにかく、研究計画書を完成させて受験してくださいね。
 

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