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入試形態別体験談(社会人)

 日本語教育コースの社会人入試は、「2年間以上の日本語教育の経験」をした方対象です(詳細は募集要項を)。

 試験の構成は、外国語と専門と口述試験で、一般入試と同じです。

 英語はTOFELなどの公式認定証提出で免除になるので、仕事が忙しくて、英語と専門の両方の勉強を同時に進めるのが難しい場合や、本番1回勝負に自信が持てない場合は、早めに取得しておけば時間的にも心理的に負担が軽減すると思います。過去問を参考にして、自分に合う方法を考えてみてください。

 専門試験は、自分が専門にしたい分野の問題は必ず答えるようにします。志望する先生のホームページ(HP)をよく読んで、特に、新しい研究テーマや論文・著書に目を通しておくことをおススメします。用語の説明は簡潔でいいと思います。私は、先に用語説明の問題を終わらせてから、論述に取り掛かりました。論述は知識を盛り込みつつ、自分の考えを述べることを目指しました。対策は、参考書を何度か読んで理解してから、過去問で論述の練習をしました。練習しておくと、知識の整理にもなりますし、本番で落ち着いて書くことができると思います。

 口述試験は、筆記試験と並んで大切な試験です。社会人の良さは、教育現場を経験した人ならではの視点や問題意識が持てることだと思います。日本語教育学は実践的な学問なので、現場の問題点を研究のテーマにすることができます。この研究テーマにそって、研究計画書を書き、口述試験で自分を表現することが、合格の大切な条件だと思います。ただ、現場には様々な問題がありますが、その問題を明確にして、学術的なレベルに引き上げることは大変難しいです。そのためには、HPを見て先生の研究分野を調べたり、研究室の学生の修士論文のテーマを見たり、学会誌の論文を読んだりして、自分が理想とするテーマを見つけるしかありません。いろいろやっていくうちに、これかな?というものが見つかると思います。それが早く見つけられる人と、時間のかかる人がいると思いますが、何事も無駄にならないと信じて、焦らず、手間を惜しまず、というのがいいと思います。研究計画の概要ができた時点で、先生に相談のメールを出すといいと思います。必ず対応していただけるとは限りませんが、アドバイスがいただければ、ラッキーです。それから、説明会は、説明を聞いて情報を入手する場所ですが、先生や先輩に接するチャンスなので、できれば、参加する前に聞きたいことを整理して、積極的に質問することをおススメします。

 多くの社会人の方に受験していただきたいと思っています。 

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